のぞみは2011年の東日本大震災の約一週間後に生まれました。

放牧ができなくなった森林ノ牧場では
牛が飼えず、のぞみは他の牛たちと一時的に他の牧場へ避難し
大きく成長、搾乳牛として森林ノ牧場に帰ってきました。

のぞみは人の言葉がわかる! とスタッフの間でウワサされる程、
搾乳の順番をきちんと待ち、呼ばれたらすぐに向かい、
間違えて扉に近づき、「のんちゃんはまだよ」と言われると
突進してきたりもせずじっと待っている。
とても聞き分けの良い子でした。

ですが、何かと事故や病気をすることが多く、何度も獣医さんのお世話になり、スタッフの手厚いケアを受けここまで育ったのぞみ。

出荷の前には病気で立ち上がれず、肉にも革にもしてあげられないかもしれないと心配していましたが直前で劇的に回復、無事に送り出すことができました。

手がかかった分、思い入れも強いです。
のぞみ、よくがんばったね。